理研シンポジウム
生体分子系量子化学計算の最前線

Jan.22 (Thu.)- 23 (Fri.), 2015, RIKEN

目的

近年、QM/MM法を始めとする生体分子を対象とした量子化学計算は大きな発展を遂げ、生体分子のダイナミクスを考慮した自由エネルギー計算、反応経路探索、スペクトル計算が可能となった。酵素反応などの生化学的過程への応用計算は、様々な実験との接点を生み、存在感を増している。一方、理論計算の専門家の間で議論を尽くす機会は多くない。グランドアプリケーションと技術的ブレークスルーは表裏一体の関係にある。生体分子系量子化学が息の長い発展を続けるには、応用研究と方法論開発の両輪がバランスよく廻ることが重要である。本シンポジウムはその穴埋めをすることが目的である。生体分子系に対する量子化学計算の第一線で活躍する研究者を一堂に招待し、応用的課題の成果と現状の技術課題について、深く議論する。また、講演者を新進気鋭の若手も含めた幅広い層の中から選び、次世代において、生体分子系に対する広い意味での量子化学・分子動力学の融合領域が切り拓く可能性と将来性について議論する。

この研究会は理研シンポジウムの一環として行われている。

場所

理化学研究所(和光)
脳科学総合研究センター 池之端研究棟 3F会議室
和光キャンパスへの行き方はアクセスマップ をご覧ください。
BSI池之端研究棟はキャンパスマップの46番です。

プログラム

1月22日(木)

12:50 受付開始
13:20 – 13:30 開会の辞
13:30 – 14:00 酵素活性制御に向けた多階層量子計算手法の応用
(筑波大)重田育照
14:00 – 14:30 蛋白質におけるプロトン移動 ~短い水素結合の役割~
(東大)斉藤圭亮
休憩(20分)
14:50 – 15:20 ヌクレオチド生合成系における酵素反応の最小エネルギー経路
(千葉工大)山本典史
15:20 – 15:50 光捕集アンテナにおける励起エネルギー移動ダイナミクスの分子論的理解を目指して
(琉球大)東雅大
休憩(20分)
16:10 – 16:40 タンパク質における緩和と反応の理解に向けた計算分子技術
(名大)長岡正隆
16:40 – 17:10 効率的な配座サンプリングと非調和振動状態計算による柔らかい分子の非経験的構造決定
(理研)大滝大樹
18:00 研究交流会

1月23日(金)

9:30 – 10:00 柔らかいタンパク質の分子機能の理解と設計
(京大)林重彦
10:00 – 10:30 Size-consistent Multipartitioning QM/MM
(東工大)渡邉宙志
休憩(20分)
10:50 – 11:20 分子動力学シミュレーションによる分子機能の研究
(東大)山下雄史
11:20 – 11:50 凝集系における分子の励起状態と分子間相互作用
(北大・理研)長谷川淳也
11:50 – 12:00
閉会の辞

要旨

要旨はこちらからダウンロードできます。[ here (PDF) ].

使用言語

日本語

参加申し込み

以下のフォームで1月14日までにアシスタントの石川 ( mishikawa [at] riken.jp : at を@へ変更ください)までご連絡ください。

氏名:
所属・身分:
研究交流会への参加:有 無

参加費は無料です。研究交流会会費は3500円程度を予定しています。

世話人

杉田有治・八木清(理化学研究所,杉田理論分子科学研究室)

問い合わせ先

独立行政法人理化学研究所 杉田理論分子科学研究室
〒351-0198埼玉県和光市広沢2-1
Tel: 048-462-1407
Email: kiyoshi.yagi [at] riken.jp (atを@へ変更してください)